最近Twitterを見ているとキリン一番搾りの広告がやたらと流れてきますね…
そのツイートに付いている「#ビールにもつくり方の違いがあるなんて」というタグ
これを見て「そうなんだよなあ」と思いつつ、最近日本の大手メーカーのビールを飲んでないことにも気付いたので。今更ですが有名なビール達を飲み比べてみました。
今回は飲み比べの結果を踏まえて、最後にポジショニングマップでまとめていきます。
日本5大ビール
今回飲み比べの対象としたのはこちら

- スーパードライ/アサヒ
- 一番搾り/キリン
- ザ・プレミアム・モルツ/サントリー
- 黒ラベル/サッポロ
- エビスビール/サッポロ
日本の「生ビール」を対象として売上トップ5のものを選び、全て350ml缶ビールでの比較をしていきます。
「生ビールって何?」という人がもしもいたら、こちらの記事を読んでみてください。

余談ですが、居酒屋で言いがちな「とりあえず生!」に当てはまるのは、ほぼこれらのビールだけといっても過言ではないです。
他のビール(と認識している飲み物)は、ほとんど「発泡酒」や「新ジャンル」に含まれるので、厳密に言うと「生ビール」ではないんです。
それでは、ひとつひとつ飲んでいきましょう。
スーパードライ

言わずと知れた日本ビール界のキング
2位とは倍以上のシェアの差を持ち、日本国内では圧倒的な強さを誇っています。
- ぶっちぎり強炭酸
- コクは少し薄いがキレッキレ
- アルコール感が比較的強め
- グイッと飲むならコレ
スーパードライはやはりイメージ通りの味。CMでみんながゴクゴクと飲むあの感じ、まさにアレです。
味の深みよりも喉ごしを圧倒的に重視しているビールで、食事の邪魔をしない味わいという印象。
一番搾り

<麦芽100%>を掲げるビール
実は国内シェアはスーパードライに次ぐ2位、こちらも3位には倍以上の差をつけています。
- 麦芽の甘みが抜群
- ホップが良い仕事をする
- 絶妙なバランス感覚
- 雑味が圧倒的に少ない
今回の発起人とも言える一番搾り。やはり最大の特徴は「麦芽の甘味」ですね。
これは広告でもうたっている通り、ぶっちぎりのナンバーワンです。
ビールとしてのバランス感覚が絶妙で、味わいながら飲み続けるならこれを選びたいです。
ザ・プレミアム・モルツ

最も賛否の分かれるビール
ブランドとしては昔からあるビールですが、2012年の全面リニューアルをきっかけにシェアが拡大しました。今では女性人気の高いブランドとなっています。
- ビール嫌いでも飲みやすい
- 食事の邪魔をしない
- 微炭酸かつ苦味が少ない
- 最もコクの薄い味わい
これは良し悪しがあるのですが、個人的には最も「水に近い」ビールです。
ビール(麦芽・ホップ)特有の苦みや香りが抑えられているので、他のビールが苦手でも飲めるという人は多くなります。これに付随して、どんな食事にも合わせやすいビールであることは間違いありません。
ただ、他のビールと比べると明らかに「味が薄い」。「プレモルはビールじゃない!」なんて言う人がいる気持ちも分からなくはないところです…
黒ラベル

丸くなるな、星になれ。
有名なこちらのコピー、大好きです。CMもすごく良いんです黒ラベルって。残念ながらシェア的には低いんですけどね…
- まろやかな口当たり
- 泡が滑らかで飲みやすい
- 強すぎないコク
- 絶妙なバランス感覚
キャッチコピー通り、しっかりと個性を持つビールです。
口当たりと泡の滑らかさが大きなポイントで、これはサッポロの技だと思います。他のメーカーには無い特徴ですね。
一番搾り同様に全体のバランス感覚もすごく良いですが、一番搾りよりは少し麦芽の甘味は控えめな印象です。
エビスビール

オンリーワンビール
シェアはあまり高くありませんが、ブランドとしてのこだわりを最も強く貫き通している歴史あるビールです。
- 麦芽の深みとホップの香り
- 滑らかで持ちの良い泡
- ピルスナーらしいキレ
- ビールらしい余韻が残る
「ピルスナー」というスタイルの中でもしっかり差別化を図れているビール
ビールらしいコクを十二分に発揮しながら、他のビールとは一線を画す味わいです。個人的には「クラフトビール」として認識して欲しいほど、他のビールとは違いがあります。
味わいが特徴すぎるが故に、食事とのペアリングも少し意識しなくてはいけないのは欠点ですが、ここを一切曲げないのがエビスビールの素敵なところです。
プレモルとは真逆の位置にいて、プレモル好きには決してハマらないですね。
まとめ
というわけで、マップにまとめてみました。

こうやって見ると「生ビール」の中でも、しっかり住み分けされているのが分かりますね。
皆さんはどの生ビールがお好きでしょうか?
ちなみに僕は「黒ラベル」派です